Wednesday, November 3, 2010

エコグルッペン(ECCO Gruppen)による1995年のレポートより抜粋

スウェーデンにおける極めて深刻なテクノロジー犯罪の形態について、今から15年前の1995年に、エコグルッペン(ECCO Gruppen)というグループによって報告されたリポートの一部を紹介する。このスウェーデンのリポートは、現在の日本で行われている五感情報通信の研究と、その技術の悪用を疑われる犯罪形態を推察するのに役立つと思われる。

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---引用開始---

スウェーデンの中等教育で使用されている心理学の教科書『自分と他人の理解のために』の中では、人間の脳とコンピュータを結びつける研究、また意識がディスクに貯蔵されて死後でも再生できるという研究が紹介されている。この考え方は、コントローラー(研究者)たちの新しい技術と関連させて理解することができる。彼らの技術は、他人の脳システムと自分の脳を結びつけて、そのターゲットとなった人物の生活を複製して自分たちで体験することを可能とする。さらにコントローラーたちは、生きている者であろうと死去した者であろうと、コンピュータに蓄えられた他人の生活を自分達でいつでも体験することができる。これは、純粋なバーチャル・リアリティということができよう。 

この他人の生活を経験する技術は、すでに10年以上の歴史がある。スウェーデンの政治家アルバ・ミルダール(Alva Myrdal)は、この能力について国家調査報告書SOU1972/57 で「電子技術の発展により、異なる種類の双方向通信やこれまで人類が経験したことのない緊密な体験を設計することも可能だろう」と論じている。 

この技術の使用、可能性に関して、我々はもうひとつスウェーデンの国家調査報告書SOU1987/31 から引用しよう。これは情報社会における乱用について述べている。「同じ個人のさまざまな時点における情報をひとつに結びつけることを必要とする多くの研究プロジェクトが存在している。例えば、選挙運動期間の支持同行追跡、複数の医療機関の判断・処置の評価、幼年期が占める後年の発展への重要性の評価、などの研究だ」  

この国家調査報告書SOU1987/31が本当に意味するところは、人々の生活を過去現在とも記録し続けている多くの研究プロジェクトが存在しているということだ。そしてこれらの個人生活の情報はディスクに貯蔵され、いつでもそのデータは呼び出すことができる。これらのディスクは公的記録局から、死後、入手することができる。 
この制度は、1986年に司法長官ステン・ウィックボム(Sten Wickbom)が出席した会議によって作られた。この会議の出席者はさらに、秘密警察SA¨POのマッツ・ボリエソン(Mats Borjesson)、公的記録局の局長、およそ30人の研究者、官僚、政治家などが含まれていた。この会議の完全な議事録は、スウェーデンの国会図書館で入手できる。 

保守党議員グンナー・ホクマーク(Gunnar Hokmark)がこの議会の冒頭で明らかにしたのは、我々スウェーデンの国民は自分に関する非常に多くの情報が処理されている稀有な国民という事実だった。 
クルト・オヴェ・ヨハンソン(Kult Ove Johansson)は、大衆紙(=タブロイド)が会議の議事録を入手する可能性について懸念を表明し「今日のこの問題に関する議題が大衆紙的に報道される大きな危険がある」と語っている。
ペテル・ウェスターホルム(Peter Westerholm)博士の発言からは、彼らが自分たちを監視能力を持つ新しい権力者として見なしていることが理解できる。「我々は人々の体験、意見、そして価値を探る必要がある。もちろんこの行為は危険性を含み、中立的ではありえない。これは多くの者からは脅威と見なされうる」。彼は人々の脳をコンピュータと結びつけることを政治的進歩と考え、つけ加えて「根本的に、これは政治的プロセスであり、市民と研究機関及び監視機関との相互作用だ。………私たちは三つの異なる役割を実際に持っている。研究をする研究者の役割、研究をされる対象となる市民の役割、そしてシステムが逸脱しないように柵を作る番人ともいうべき役割だ」。 

---引用終了---
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スウェーデンにおける極めて深刻なテクノロジー犯罪の形態について、今から15年前の1995年に、エコグルッペン(ECCO Gruppen)というグループによって報告されたリポートの一部を紹介する。この引用は、スウェーデンでの脳科学の進歩と政策との結びつきに関する部分である。現在、日本を含めたアジア、EU、アメリカ、カナダ…など複数の国々に、五感情報通信などのテクノロジーを乱用したと思われる被害を訴える人々が存在する。今から15年前の1995年に報告されたこのスウェーデンのリポートは、現在の日本で行われている五感情報通信の技術の悪用を疑われるストーカー犯罪の形態を推察するのにも役立つと思われる。


最終行の「システムが逸脱しないように……」を読んで、何か疑問が残らないだろうか。そのシステム自体がすでに常識や人権の観点から逸脱してしまっていることを、この学者は気がついていないのだ。 

このエコグルッペンのリポート中に出て来る『報告書SOU1987/31』は1987年、つまり今から23年も前のスウェーデンでの実際の議会の記録だ。当時のスウェーデンでは、この個人情報監視システムが、マスコミから批判されることを恐れていた。もしもこの個人監視システムをどこかの組織や団体が模倣しようとする。その時にも問題として上がるのは、当時のスウェーデン同様、人権侵害問題だろう。しかし、その解決策は簡単だ。人権侵害問題を口にし、異を唱えそうな団体=マスコミ、警察、精神科医、大企業や政治団体を始めとした権力者(権力組織)などには、予め、この人権犯罪に共謀する特許を与えておけば良いのだ。そして近年、ついに誰かがそれを実践してしまった。……と考えたら、どうだろう。現在、日本でも少なくない『ギャングストーキング』及び『テクノロジー犯罪』の被害を訴える人々が巻き込まれている犯罪形態を推測する、大きなヒントになると思われる。

引用文中に紹介したように、スウェーデンではすでに1995年には、中等教育で使用されている心理学の教科書の中で、人間の脳とコンピュータを結びつける研究、また意識がディスクに貯蔵されて死後でも再生できるという研究…つまり五感情報通信について記載され、教育現場にて認知されているのだ。私は、スウェーデンに見習い、日本でもこの技術の研究内容について早い段階で子供達に伝えるべきだと考える。
2000年に総務省(当時の郵政省)より発表された『五感情報通信技術に関する調査研究会報告書』では「2010年〜2015年には五感情報通信のセンシングのプロトタイプが完成」する予定であり、また、総務省による2011年度の『個別施策ヒアリング資料』では「すでに低次視覚情報や運動制御情報など脳内情報復号化に成功」している事や「2015年度までに脳内情報やパフォーマンスの予測する技術など脳内情報復号化モデルを構築」する予定などの指針が表記されている。詳しくは、当サイトの『2009年における五感情報通信の研究』に記す予定だが、この五感情報通信の技術は「有り得ない超能力レベルの話し」ではなく、充分に研究され、やがて近い未来に公表・実用される予定の「存在して当たり前」の技術である。そしてこの技術は銃同様に、兵器として悪用され兼ねない。親は子供達に「個人の脳で感知される感情を含めた五感情報は通信出来る時代であり、また、現代はその様な技術進歩により武器革命の過渡期にある」と説いて育てるべきだ。子供と言うのは大人よりは環境適応能力が高く、自分の生まれた世界がその様な環境で有ることを認知してさえいれば、それに絶望することなく生きていけるのだ。彼らは大人になるにつれ、周りの環境の道徳倫理上の矛盾点に気が付き、改善策を考え出し解決して行こうと歩き出せる。 


※参照:浜田至宇 著『マインド・コントロールの拡張』
※『五感情報通信技術に関する調査研究会報告書』
※『平成23年度個別施策ヒアリング資料』